2012年1月25日水曜日

モンマントルの夜

群馬県立近代美術館へ行ってきました。
こちらでは今、19世紀から20世紀にかけて活躍した仏蘭西・巴里の芸術家たちの作品を、
キャバレー「シャ・ノワール」の歴史と共に紹介しています。
最初はとあるゲームの舞台だったから・・・という邪な考えで行ったんですが、
そんな考え吹き飛びましたw
もうすごいです。
当時の公演ポスターや冊子など多く展示されているのですが、フォントがとても拘っていてセンスを感じます。
いちいちカッコイイ。
イラストも落書きのようなものから写真と見間違えるほどのものや、漫画風のイラストのものまでさまざまです。
ちょうどこの頃にパリ万国博覧会が開催されていたらしく、ジャパニーズデザインがとても流行ったそうです。
展示されているポスターを見ると日本独特の家紋をモチーフにしたデザインだったり、当時のキャバレーを描いたホールに提灯が描いてあったりと、日本デザインが流行ったことを知ることができます。
当時公演されていた演目の中に「影絵」というジャンルがありまして、それが亜鉛版を切り抜いたものにライトを当ててスクリーンに投影する・・・というものだったようです。
なんだかNHKの教育番組にありそうですねw
その影絵が一つ上映されてまして、見ることもできました。
内容は・・・・・・・お下品な話が好きなのは国も時代も関係ないようですね!
とても面白かったです。
でもこれをご飯食べながら見るのはなぁ・・・と思ってしまいましたw
サーカスやバレエもこの頃に確立されてきたジャンルのようでした。
舞台裏や休憩中のバレリーナを描いた絵もたくさんあり、興味深かったです。
たくさんの画家がさまざまな視点でさまざまなタッチで描いているのですが、どれも躍動感たっぷりで今にも動きそうなイメージでした。
よく「絵を実写に再現する」みたいなテレビの手法があるじゃないですか。
浮世絵等にカメラが近づいて行って実写になり、まるでタイムスリップするようなシーン。
あれを見ているようでした。
本当にすごいです。
映画「月世界旅行」も上映していました。
元々はフランスの作家ジョール・ヴェルヌが書いた小説で、それをフランスの映画監督ジョルジュ・メリエスが映画化したそうです。
モノクロのサイレント映画ですが字幕があったのでわかりやすかったです。
福島県郡山市にあるスペースパークにも同じ題材のからくり芝居(?)があったので、比較できて面白かったです。
月の人を攻撃すると木端微塵になってしまうとか・・・コミカルだなぁ。
3/25まで展示しているそうなので、お時間がありましたら是非行ってみてください。
芸術とか全然知らなくても楽しめました。






陶酔のパリ・モンマルトル 1880-1910
~「シャ・ノワール(黒猫)」をめぐるキャバレー文化と芸術家たち~
http://www.mmag.gsn.ed.jp/exhibition/paris.htm







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